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締め作業がラクに。クリニックが自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)を導入する6つのメリットとは?

自動精算機のイメージ

近年、クリニックを含む医療機関では、キャッシュレス化の流れが強まっています。

2018年からは、キャッシュレス社会の実現に向け、経済産業省を中心に「キャッシュレス推進協議会」が設立され、2019年より「医療機関等におけるキャッシュレス普及促進に関するプロジェクト」を設置。厚生労働省も、キャッシュレス比率向上のために医療機関へ働きかける活動をスタートしました。(参考:「資料5 経済産業省の主な取組」2019年4月 経済産業省

同年には働き方関連法案も施行され、医療機関でも業務負担の軽減、業務効率化への意識が高まるとともに、コロナ禍により感染防止対策に向けた取り組みも盛んになりました。そして、これらの課題を解決する一つの手段として、自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)の導入が注目され始めたのです。

本記事では、クリニック等の医療機関が自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)を導入するメリット、選定する際のポイントなどを解説します。

自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)とは?

自動精算機とは、患者様自身で診療内容に関する精算を行う機器です。精算や会計をするために、会計担当者の手を介することなく、全て自分で実施する機械を指します。

一方、セミセルフレジ(自動釣銭機)は、会計担当者を介して操作し、現金の受け取りや釣り銭の払い戻し部分を自動化したもの。
自動精算機とセミセルフレジ(自動釣銭機)では、患者様が操作する範囲が異なります。

自動精算機とセミセルフレジの違い

自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)はコンビニ、スーパーでも普及していますが、商品のスキャン等の商品登録から、全てをお客様が行うものは自動精算機。商品の登録は店員さんが実施し、支払い部分のみご自身で機器を操作しながら行うものはセミセルフレジ(自動釣銭機)とされています。


自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)の導入メリット

ここからは、自動精算機およびセミセルフレジ(自動釣銭機)を導入するメリットを6つご紹介します。

メリット1: 待ち時間軽減、キャッシュレス対応による患者満足度の向上

クリニックが自動釣銭機と自動精算機を導入する最も顕著なメリットの一つは、患者様の体験価値、および満足度の向上です。

グローリー株式会社が2022年に実施した「医療現場における診療費の支払いに関する意識調査」によると、患者様の73%が「会計待ち時間がストレス」、90.7%が「診察が終わったら早く帰りたい」と回答。医療事務関係者の97%も「患者の会計待ち時間を短くしたい」と回答しています。
患者様、医療事務関係者ともに、スムーズな会計を望んでいることがよく分かる結果となりました。

こういった課題にはまさに、会計をスムーズにし、待ち時間の短縮が期待できる自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)の導入が解決の糸口となるでしょう。実際に、待ち時間の短縮や、それによる院内の混雑軽減を目的として導入する医療機関も多いです。

(出典:箕面市立病院、西横浜国際総合病院、市立稚内病院、重工記念長崎病院、小国病院、川口市立医療センダー、伝馬町後藤医院、まつい消化器内科クリニック、天川大島にしきどクリニック、南茨木皮ふ科クリニック)

体験価値の向上には、自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)導入による“キャッシュレス対応”も大きく関係しています。同調査では「キャッシュレス決済したい」患者様が74.3%にまでのぼりました。

これらの機器の導入によりキャッシュレス化を進めれば、患者様にとって利用しやすい環境が実現するでしょう。

メリット2:スタッフの業務効率化

自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)の導入には、クリニックのスタッフさんが精算プロセスに費やす時間を大幅に削減するメリットもあります。

会計の負担が減ることで、スタッフさんは患者様の来院受付、保険証の確認、問診票記入に関する対応のほか、レセプト業務等に注力できるのです。患者様とのより丁寧なコミュニケーションが実現すれば、医療サービスの質の向上にも繋がります。

メリット3:人為的ミスによる違算リスクの軽減

手作業の金銭取り扱いや精算作業には、違算リスクが伴います。
自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)は正確な金銭の取り扱いを可能にし、エラーのリスクを軽減。締め作業にかかる時間も削減します。

実際のクリニックでも、人為的ミスによる違算で起こる「締め作業時の手間や時間のロス」をなくし、スタッフの負担を減らす目的で、セミセルフレジ(自動釣銭機)を導入した例があります。

メリット4:財務管理の改善

自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)は収益データを記録し、クリニックの財務管理に貢献します。支出や収益の追跡が容易になることで、経営面の記録の効率化はもちろん、予算策定や戦略的な意思決定のサポートにも繋がるでしょう。

メリット5:セキュリティの向上

自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)では、現金の取り出し操作には、パスワード等でセキュリティ保護がされています。

また、操作履歴も確認できるため、院内スタッフによる盗難リスクも軽減。資金盗難等のトラブルに悩まされるクリニックでも、導入メリットを大いに感じていただけるでしょう。

メリット6:感染症リスクの低減

直接的な現金の受け渡しがなくなることで、患者様との接触機会を抑え、新型コロナウイルス等の感染リスクを下げることができます。

実際に自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)は、厚生労働省による令和2年度、および令和3年度の「新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」(新型コロナウイルス感染症の感染拡大への対策、診療体制確保等にかかった費用を補助するもの)の補助対象となっていました。(参考:「令和3年度コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」について

今後も起こりうる感染症の対策をしておくためにも、そして金銭授受によってスタッフさんや患者様が感じるストレスを軽減するためにも、自動精算機やセミセルフレジ(自動釣銭機)は有用な存在と言えます。

もちろん、患者様はタッチパネルや釣り銭口に触れる機会があるため、定期的な消毒やケアを行いましょう。


自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)の導入デメリット

ここまでメリットについて触れてきましたが、もちろん自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)にはデメリットもあります。

デメリット1:導入費用が高い

自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)は、数百万円単位の導入費用がかかるケースもあります。しかし、会計に関わるスタッフさんを十分に採用できなかった場合や、スタッフさんの退職に左右されず会計フローを整えたいクリニックには、その金額以上に自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)の導入メリットを感じられるでしょう。

導入によって解消したい課題を明確にし、各メーカーやベンダーに見積もりを取りながら検討してみてはいかがでしょうか。

デメリット2:スタッフさんへの運用方法の共有や、患者様への案内が必要

自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)を導入する際、スタッフさんに、操作や案内手順を共有し、トラブル時の対応も説明しておく必要があります。機械操作が苦手なスタッフさんや、これまでの手作業の会計フローに慣れている方が多い場合は特に、運用開始までのスケジュールに余裕を持たせておきましょう。

場合によっては研修等を設け、院内スタッフが自信を持って患者様の会計をフォローできるようにしておくことも大切です。

デメリット3:電源、スペースの確保が必要

自動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)には小型タイプも増えてきましたが、いずれにせよ設置スペースは欠かせません。場合によっては受付スペースの工事も視野に入れる必要があります。

そこで、自院の受付スペースを見ながら、自立型、卓上型のどちらのタイプを選択するか、どの程度のサイズを選ぶかを慎重に検討することをおすすめします。なお、電源の位置もチェックし、工事の必要性も確認しておきましょう。


自院に合った自動動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)の選び方

では、自動動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)を実際に選ぶ際、どのような観点で検討すればよいのでしょうか?本記事では、自動動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)の選び方を5つのポイントでまとめました。

  1. 対応している決済方法や種類のバリエーション
  2. 画面の見やすさや操作性
  3. 機能、レセコンとの連携方法
  4. 機器のサイズ
  5. 価格

この5つの項目の詳細や、セミセルフレジ(自動釣銭機)・自動精算機それぞれの説明については、シスポのオリジナル資料ページからご覧になれます。

まとめ

クリニックが自動動精算機、セミセルフレジ(自動釣銭機)を導入するメリットは以下の通りです。

POINT

  1. 待ち時間軽減、キャッシュレス対応による患者エクスペリエンスの向上
  2. スタッフの業務効率化
  3. 人為的ミスによる違算リスクの軽減
  4. 財務管理の改善
  5. セキュリティの向上
  6. ​​感染症リスクの低減

上記の利点は、クリニック運営を効率化し、患者満足度を高めることにも役立ちます。自院、スタッフ、患者様にとってより良い運営をするために、導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。


また、シスポが提供するセミセルフレジ「OWEN(オーエン)」には、スタッフさんの作業負担を減らし、患者様がスムーズに会計できる仕組みが多数あります。詳しくは、「OWEN(オーエン)」の導入メリットや機能について記載したページをご覧ください!