【2025年度】セミセルフレジ(自動釣銭機)、セルフレジ(自動精算機)導入におすすめの補助金・助成金

医療現場の会計業務の効率化が進む中、多くのクリニック様がセミセルフレジ(自動釣銭機)、セルフレジ(自動精算機)の導入を検討されています。
しかし、導入時の懸念点として「コスト面」を挙げる方も少なくありません。では、費用を抑える方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、そのひとつの手段として、国や自治体が実施する2025年度の補助金・助成金制度にフォーカスします。特にクリニック様のセミセルフレジ(自動釣銭機)、セルフレジ(自動精算機)導入に適した2つの支援制度について、詳しくご紹介します。
目次
補助金・助成金活用のメリット
補助金や助成金を活用する最大のメリットは、導入コストの大幅な削減です。自己負担額を抑えながら最新のシステムを導入できるため、投資回収期間が短縮されます。
また、このような制度を利用することで、より高機能な機器を選択できる可能性も広がります。
それでは、2025年度に注目すべき2つの制度をご紹介します。
IT導入補助金2025(インボイス枠)

概要
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に利用できる、経済産業省の補助金制度です。クリニック様がセミセルフレジ(自動釣銭機)、セルフレジ(自動精算機)を導入する場合は、「インボイス枠(インボイス対応類型)」の活用が最適でしょう。
2025年度の補助率・補助額
- 補助率:導入費用の最大3/4
- 補助上限額:最大70万円
クリニック様の申請の流れ
- IT導入支援事業者(販売代理店)を選定
・申請サポートがある事業者を選ぶことで、手続きがスムーズに進みます
・補助金対象ツールとして正式登録されている製品を選ぶことが重要です - gBizIDプライムの取得(約1週間)
・申請には「gBizIDプライム」が必要です(「gBizIDエントリー」では申請できません)
・取得には法人の印鑑証明書が必要となるため、早めの準備がおすすめです - 交付申請をオンラインで提出
・事業計画書の作成が必要です(IT導入によるクリニック業務の効率化をどのように実現するかを具体的に記載する必要があります)
・各募集回ごとに申請期限があるため、スケジュールの確認が重要です - 審査後、交付決定通知を受領
・交付決定前に契約・支払いを行うと補助金対象外になってしまいます。契約タイミングには十分な注意が必要です - セミセルフレジを導入・支払い完了後、実績報告を提出
・導入後の使用状況の報告や請求書などの提出が必要です - 補助金交付
・実績報告が承認されると、指定口座に補助金が振り込まれます
IT導入補助金のポイント
ここまでの説明で触れたものもありますが、IT導入補助金を申請する際には特に、以下のポイントへの注意が必要です。
申請前にこれらの条件を確認しておくことで、スムーズな補助金活用が可能となります。
- 導入前に申請が必要:交付が決定してから、セミセルフレジ(自動釣銭機)やセルフレジ(自動精算機)を購入・導入するのが原則です
- 複数年度にわたる申請制限:過去に採択された事業者は申請できない場合があります。事前に確認した上で進行しましょう
- 導入効果の報告義務:補助金利用後、導入効果を報告する義務があります
働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)

概要
働き方改革推進支援助成金は、厚生労働省が提供する助成金で、労働時間の短縮や業務効率化につながる設備導入を支援するものです。クリニック様は「労働時間短縮・年休促進支援コース」を活用することで、セミセルフレジ(自動釣銭機)やセルフレジ(自動精算機)導入による会計業務の効率化を図れます。
助成額(2025年度)
- 助成上限額:最大144万円(事業規模や取組内容によって異なります)
- 助成率::最大3/4(中小企業の場合)
※セミセルフレジ(自動釣銭機)やセルフレジ(自動精算機)導入の場合は最大4/5
クリニック様の申請の流れ
- 申請書類の準備
・事業計画書(セミセルフレジ導入による労働時間の短縮効果などを具体的に記載します)
・経費明細(導入機器の見積書など)
・労働時間管理の状況報告書 - 管轄の労働局に申請を提出
・クリニックの所在地を管轄する労働局へ、書類を持参し申請します - 審査・交付決定通知を受領
・審査には通常1〜2カ月程度かかります - セミセルフレジ(自動釣銭機)やセルフレジ(自動精算機)を導入・支払い完了後、実績報告を提出
・導入後の生産性向上、労働者の労働能率の増進、業務改善の効果などを報告します - 助成金の支給
・実績報告が承認されると、指定口座に助成金が振り込まれます
働き方改革推進支援助成金のポイント
働き方改革推進支援助成金の申請を成功させるには、、総合的に労働環境を改善させる視点が重要です。そのためにも、以下のポイントに留意して申請準備を進めましょう。
- 労働時間短縮効果の証明:セミセルフレジ(自動釣銭機)やセルフレジ(自動精算機)導入によって、レジ業務や締め作業の時間がどれだけ短縮されるかを数値で示すこと必要があります
- 労働環境改善の取り組み:単なる機器導入だけでなく、年次有給休暇の取得促進など、総合的な労働環境改善の取り組みが評価されます
- 成果目標の設定:「月平均の残業時間を〇時間削減」など、具体的な成果目標の設定が必要です
セミセルフレジ導入で実現できること

これらの補助金・助成金を活用してセミセルフレジ(自動釣銭機)を導入することで、クリニック運営に様々な変化をもたらします。ここでは簡単に、主なメリットをご紹介します。
- 会計業務の効率化
従来、30分以上かかっていた締め作業が、セミセルフレジ(自動釣銭機)導入後は約5分程度で完了するクリニック様も。日々の会計処理を自動化することで、違算金トラブルも解消され、帳簿と実際の金額の照合作業にかかる時間と労力を大幅に削減できます。 - スタッフの負担軽減
手打ち入力のミスやおつりの渡し間違いの心配がなくなるため、精神的な負担が軽減されます。スタッフさんは会計業務に神経を尖らせることなく、本来の医療サポート業務に集中できるようになり、結果として残業時間の削減にもつながります。 - 患者サービスの向上
キャッシュレス決済に対応することで、現金を持ち合わせていない患者様にも安心して受診いただけます。また、会計処理のスピードアップにより待ち時間が短縮され、患者満足度の向上などが期待できます。 - 感染症対策の強化
非接触での会計が可能になることで、スタッフさんと患者様の接触機会を減らし、感染リスクを低減できます。特に発熱外来などを実施しているクリニック様では、清潔な会計環境を維持することが可能になり、安心・安全な医療環境の構築に役立ちます。
注意点
補助金・助成金を活用する際には、いくつかの重要な注意点があります。事前に以下の点を確認し、計画的に申請を進めることをおすすめします。
- IT導入補助金と働き方改革推進支援助成金は、同一の機器導入に対して併用することはできません
- 各制度には申請期限があり、年度内の締切日が設定されています
- 審査には一定の時間がかかるため、導入計画は余裕をもって立てましょう
- 申請には専門的な書類作成が必要な場合もあります
まとめ
今回ご紹介した、2025年度のセミセルフレジ(自動釣銭機)などの導入を後押しする支援制度は、主に2つ。
- IT導入補助金(インボイス枠) :最大70万円の補助
- 働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮コース) : 最大144万円の助成!
どちらの制度を選ぶべきかは、クリニック様の規模や導入目的によって異なります。専門家に相談しながら、最適な支援制度を選択することをおすすめします。
なお、当サイトでご紹介しているセミセルフレジOWENも、これらの補助金・助成金の対象となります。詳しくは補助金・助成金活用専用ページをご覧ください。申請サポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。