導入事例

十分な機能と導入・運用コストに興味を持った。会計業務の自動化が「当たり前の時代になる」

たかがね内科泌尿器科クリニック 様(岩手県一関市)
院長:高金 弘 先生
導入時期:2023年5月

  • 導入費用、決済手数料も含めた運用費に好印象を抱き、OWENを導入
  • 直接的な現金授受の機会が減り、スタッフの心理的負担軽減に繋がった
  • つり銭をOWEN内に残しておける「残置枚数設定」機能で、つり銭管理の手間が減った

先生がセミセルフレジ(自動釣銭機)を導入しようと思ったきっかけを教えてください。

ひとつはコロナ禍が影響しています。スタッフが会計する際の、患者様との直接的な現金のやりとりやそれに付随する心理的負担を少なくできればと考えていました。

また、スタッフの業務負担も減らしたかった。これまでは毎朝つり銭を準備し、診察終了後につり銭と売上を分けて回収し、会計処理を行う工程があったのですが、セミセルフレジ(自動釣銭機)や自動精算機を導入すれば、全部自動化できますよね。

知り合いの開業医もちょうどセルフレジを導入したようだったので、実際に話を聞き、当院での導入に向けて2022年の7月ごろから情報収集を始めました。

OWENを知ったきっかけを教えてください。

様々なメーカーの資料請求をしたり、オンラインデモを受けたり、時にはYouTubeで各メーカーの解説動画や、メーカーが出している機器説明の動画を見たりもしていたんですが、ある時医師向けのとある冊子でOWENの広告を見たんです。
今でもその広告は取ってありますよ。

もともと導入費用と、月額の維持費はシビアに見ていたのですが、広告を見る限りそこもクリアしていました。導入費用だけ安くても、運用コストが高かったら大変ですよね。だから、維持費の他にキャッシュレス決済の手数料もチェックしていたんですが、OWENには医師会会員向けの特別手数料も設定されていて。非常にありがたかったです。

他にOWEN導入の決め手となった要素はありますか?

2つほどあります。ひとつは電子カルテとの連携方法です。
情報収集当初は、データ連携と呼ばれる方法を検討していたのですが、調べる内に膨大な費用がかかることも分かりました。

加えて、カルテとレジを連携させることで、スタッフの手間や手続きの負担が増えるのではないかという懸念もありました。であれば、電子カルテやレセコンから出てきた明細書のバーコートをスキャンするだけで会計ができる、シンプルな運用方法の方がいいと思ったのです。

また、OWENのつり銭機部分はグローリー社のものを採用していますよね。つり銭機の大手ということもあり、処理や操作面での安心感もありました。

実際にOWENのオンラインデモも受けて、操作性も確認してみたところ、両面タッチパネルの画面や文字も大きく見やすい。想定していた機能も十分備わっていると分かり、導入を決めました。

導入時、印象に残っていることはありますか?

設置場所に悩んだ記憶があります。当院のカウンターに設置できるサイズではなかったので、どうしようかなと。また診察が終わってから翌朝まで、OWENをその場に置いたままにするのも不安でした。

そこでOWENの置き場所を作りながらも、診察が終わったら院内の奥にしまえるよう、キャスターで移動できる架台を探し始めました。シスポの営業さんに相談したところ、この台を案内してもらい、すぐに購入しました。

受付とOWENを置いたかだいの様子

今思い返すと、カウンターに据え置きにするよりも今のかたちでよかったと思います。診察が終わったら諸々の清算を済ませて、別の場所にしまっておけるのは本当に便利ですね。

導入後の使い心地はいかがですか?

導入時に操作説明も丁寧にしていただいたので、スタッフもスムーズに使えています。

サポートセンターを活用したのも、1回ほど。ある時、患者様が「現金」「クレジットカード」「バーコード」などの支払い方法を画面上で選択せずにクレジットカードを差し込んでしまって。「エラー」となり、サポートセンターに問い合わせました。あとで調べていただいたら、裏側では清算できていたようなので比較的スムーズに対応できました。

また、当初の導入のきっかけだった現金授受についても、OWENを導入してからはスタッフの心理的負担やリスクの軽減に繋がったと思います。

患者さんの反応はいかがでしたか?

会計の様子は私も気にかけて見ているのですが、スーパーやコンビニでもレジが導入されているためか、慣れている方が多い印象です。ただ、中には紙幣を折り畳んだまま入れようとしたり、紙幣を硬貨用の挿入口に押し込もうとしたりする方もいました。

現在はスタッフによる声かけの案内等で、正しい使い方を理解していただけるよう努めています。

OWENへの反応について説明する高金院長

OWENのお気に入りの機能などがあれば教えてください。

つり銭を、事前に指定した数だけOWEN内に残しておける「残置枚数設定」機能はやはり便利ですね。おかげでつり銭の準備にかかる手間も減り「スタッフの業務負担軽減」という目的も達成できています。

ただ運用当初は、患者さんが想像以上に1万円札を使うために、たびたび千円札が不足していました。その後分かったのは、どうやら年金の振り込み直後のタイミングだと、両替目的で紙幣を使う方が増えるということ。
そういった傾向もようやく見えてきたので、今後はより残置枚数設定の精度も上げていけるのではないかと思います。

最後に、セミセルフレジを選定している方へメッセージをお願いします。

受付の様子

新規開業の場合、電子カルテとレジをセットで検討すると、受付やカウンターのレイアウトも考えやすいと思います。

私は開業して17年ほどになりますが、開業した2005年頃は電子カルテの黎明期で、紙カルテにするか電子カルテにするか、ちょうど悩むような時代だったんです。でも、今や電子カルテは必須アイテムですよね。

セミセルフレジ(自動釣銭機)や自動精算機も、今はまだ時代を先取りつつあるシステムかもしれませんが、近い内に電子カルテと同じように「当たり前に使うもの」になるのではないでしょうか。

その中でOWENはやはり導入・運用時のコスト面も安心で、つり銭機部分を製造するメーカーの安心感もある。私は目先の導入費だけでなく、これから長く続く運用時のことも考えて選定しましたが、その判断でよかったと思っています。

<お客様情報>

OWENと高金院長

たかがね内科泌尿器科クリニック 様

〒029-0803
岩手県一関市千厩町千厩構井田40
URL:https://www.takagane.com/

診療科
内科、泌尿器科、外科、皮膚科